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・野中直広
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2006年07月17日
北海道の大器 丹羽孝希(ファイナルウィンJr)
昨年の全日本ホープスの部では決勝で平野佑治(日産ジュニア)に逆転負けを喫したが、5年生で堂々の2位。その悔しさもあり、春のホープス選抜では北海道チーム優勝の立役者となった。
一見おとなしそうに見える丹羽選手だが、ラケットを持つと変貌する。「本番には強い方」と自分ではっきり語るあたりは、確かに大物の予感をさせる。 そんな丹羽選手が卓球をはじめたのは小学1年生の頃。お父さんがやっていたので自然にはじめたと言う。たちまち卓球のとりことなり、メキメキ上達していく。普段は5時から9時まで約4時間の練習。練習後に自主的にランニングを行っているという。得意技はサービスとドライブ。小学生とは思えぬほどの柔軟な体の使い方と、多彩な技のバリエーションを見せる。そして、試合の組み立て、試合運びがうまく、勝負どころで強気なプレーができるところがすばらしい。 「卓球は楽しい」「試合で勝つことが好き」と話す。そして、「普段の練習から集中してやること」を心がけているという。強くなるためには当たり前のことだが、この簡単なことが子供には難しい。丹羽選手の練習を見たことはないが、本能的にどういう気持ちで練習をすればいいのかということを察しているようだ。
全日本ホープスは今月末に神戸で行われる。もちろん、優勝候補の筆頭に上げられているが、自分の手で、自分の立てた目標をクリアできるか。そして、将来に向けてのステップとなることができるか。 最近は、低年齢化が進み、小学生の時から脚光を浴びる選手が増えている。だが、そのほとんどが残念なことに順調に育つとは限らない。そうなると、あまり子供の頃から注目するのはかわいそうだなと個人的には感じている。だが、丹羽選手は例外かもしれない。周囲の目を気にすることなく、大好きな卓球に思う存分挑戦し、伸び伸びと育ってほしい・・・。
2006年03月08日
期待の星 小学生日本一の素顔ここ数年来、小学生以下の選手がピックアップされることが多い。全国的に小学生の指導者が非常に熱心であることが大きな要因であると考えられるが、卓球経験者の親が二世に卓球をやらすことは自然の流れでもある。愛ちゃんの影響も少なからずあるはずだ。 卓球でチャンピオンになることを夢見るちびっ子選手が今日も全国各地で練習に励んでいる。本卓球特集では、機会を見つけて、全国にいる将来有望な選手を取り上げていきたい。
(小学生の全国大会は3つの年代に分けられている。5、6年生はホープス、3、4年生はカブ、1、2年生はバンビ。平野選手は2年生の時のバンビの部で優勝している)
普段は温和な平野選手だが、ラケットを握ると変貌する。ほかの人に比べると練習量は少ないといいながら、クラブの練習以外に自主練習を欠かさない。この努力こそ自信を裏付ける最大の味方となり、このひたむきさが彼の魅力であり、大きな武器となっている。
はたして、小学生チャンピオンは、どのようなことを考えて卓球に取り組んでいるのか、話を聞いてみた。
―卓球をはじめたのはいつ? 平野 幼稚園の時、お父さんと遊びではじめて、1年生の時から日産ジュニアで本格的に始めました。 ―これまでの成績は? 平野 バンビで優勝して、カブで3年の時に8、4年の時は足を怪我して8。ホープスは5年で2位、6年で優勝して、カデット3位。全国の団体は選抜で優勝、全国ホープスで優勝、6年の時は3位でした。 ―カブ以外は優勝しているね。卓球をはじめて6年くらい経つけど、きっかけは? 平野 きっかけは、遊びに行って卓球をやったらおもしろかった。その時は大阪でしたが、お父さんが転勤になって卓球ができるところを探して、日産ジュニアに入りました。 ―その頃は、遊びもしたい時期だと思うけど・・・。 平野 卓球が楽しくてやっていましたね。 ―バンビで優勝した時のことは覚えている? 平野 よく覚えています。周りからも優勝しろよとか言われていて、とにかくがんばろうと思っていました。 ―優勝の感激は? 平野 6年の方が感激はすごかったですね。2年の時はまだそれほどの感激はなかったと思います。ただ、カブの時は優勝狙っていたのに怪我しちゃって悔しかった。ギブスがはずれたのが大会の一週間くらい前で、リハビリだけしてボールを打ったのは前の日くらいでした。 ―その状況でランキングに入ったのは大きいね…。 平野 大きいと思います。あの時ランクに入ってなかったら5年の時もシードされないし、そうなると2位になれたかどうかわからない。 ―それで、6年の時に優勝して、この優勝に価値、意義があると思うけど、内容的にはどうでした? 平野 難しかったですね。とにかくランクには入ろうと思って、8決定までは緊張してて、8決定が危なかった。そこを勝ってから調子が上がってきて力を抜いてできました。 ―最低ランクを確保したいということで、受身になってしまったのかな。でも、そういうところを切り抜ける勝負強さを持っている? 平野 勝負強いんですかね。試合ではがんばろうと思って、一生懸命やるだけなので、何も考えずに必死にやっているだけです。周りが見えすぎると気が散って集中できない。負ける時はそういう時なんです。 ―決勝戦は? 平野 決勝は2-0でいって簡単に勝てるかと油断したかどうかわからないんですけど、相手が流れに乗ってしまって2-2になって、すごく危ない試合でした。5セット目も3-7で負けていたが、そこから逆転して、本当に危なかったです。 ―やはり、勝負強いのかな。自分ではどう思う? 平野 自分ではあまり思っていないけど、よく言われます。
―全国ホープス(団体戦)も優勝候補だったが、2-0から逆転されてしまったね…。 平野 2-0で勝っていて、ダブルスも2-0で勝っていたからこれはいけるなと思っていたら、相手が急に入ってきて、そこで緊張してしまいミスばかりして逆転されてしまいました。 ―卓球は個人戦もあるし、団体戦もあるけど、どちらの方が好きかな? 平野 団体戦も好きですね。どちらかというとどっちだろう? どっちもどっちですね。 ―個人戦には個人戦の面白みがあるし、団体戦には団体戦の面白みがあるということかな。でも戦い方とか気持ちは違うでしょう。 平野 はい。団体戦の場合、僕が負けたら負けちゃうということもあるから責任があると思います。今までは結構、そういう場面では勝っているので、団体戦には強いのかなって。
―ここまで約6年間、優秀な成績をおさめてきたけど、今感じている卓球の面白さとか魅力とかは? 平野 ラリーが続くとことか、その中でいろいろな返し方をして、動くことも好きだし、ドライブとかスマッシュを打って気持ちいい。ラリーが続いて、そのラリーに勝った時とか面白いですね。負けても悔しくてまたがんばれる。負けて終わりではないので。 ―話によると練習の虫と聞くけど、どのくらい練習をやっているの? 平野 日産ジュニアはそれほど練習が多い方ではないので、残って練習の時間を作っています。 ―自主練習が多いということ。 平野 宮澤先生や町田先生に相手をしてもらっています。 ―それでも練習は足りないのかな? 平野 みんな(全国の)に比べたら、まだ足りないと思っています。中学生になると差があまりなくなると思うけど、上へ上へとキープしていかなければいけないので、上を保っていければなと思います。
―理想としているスタイルは? 平野 男子でスマッシュが打てる選手があまりいないので、スマッシュとドライブを混ぜながら表で変化を入れて、前陣で戦うスタイルです。 ―将来的な夢は? 平野 将来ですか? オリンピックにがんばっていって、表彰台に上がってみたいですね。 ―今度、中学生になるけど身近な目標は? 平野 全中(全国中学校大会)で上の方にがんばっていきたいですね。 ―同年代にライバルはいる? 平野 ライバルとか気にしていませんね。全員がライバルという感じですか。 ―卓球以外に得意なことは? 平野 結構いろいろなことは好きですよ。前はプールに行ってたし、学校ではサッカーとかバスケも好きだし、なわとびとかお手玉とかあやとりとかいっぱいします。みんながやっているのと同じです。 ―ありがとうございました。これからもがんばってください。
一つひとつの受け答えがしっかりしているところ、日本一なのに偉ぶらないところ、努力家なのに謙虚なところが彼の魅力だ。小学生で日本一になったが、これから勝つことが難しいことをすでに察知している。その前向きな気持ちがある限り、順調に育っていくはずだ。 「卓球をやりながら勉強もしっかりやって、曲がらないで進んでいってくれればいいです。今まで素直すぎて、親のひいき目に見ても今までがんばってやってくれたかなと思いますが、このまま同じようにはいかないでしょうから、心配です」とお父さんは心配するが、きっと彼はこれから待ち受けている幾多の困難を乗り越えていくことだろう。 がんばれ、佑治!! |
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